はじめに
前回の記事で導入したProxmox Virtual Environment(以下Proxmox VE)の設定を行っていきます。
Web UI
Proxmox VEのWeb UIには https://[インストールしたPCのIPアドレス または ホスト名]:8006/ でアクセスします。
最初に Language を Japanese
に設定して表示を日本語にします。
レルムは Linux PAM standard authentication
に設定します。
デフォルトユーザーは ユーザー名:root
、パスワード:インストール時に設定したパスワード
でログインします。
SSH
Proxmox VEではデフォルトでSSHサーバーが動いているので、下記の設定でログインして操作できる。
項目 | 値 |
---|---|
ホスト | インストールしたPCのIPアドレス または ホスト名 |
ポート | 22 |
ユーザー | root |
パスワード | インストール時に設定したパスワード |
設定
まずやるべき設定を記していきます。
リポジトリー
サブスクリプション契約をしていない場合にも使えるリポジトリーを追加し、サブスクリプション契約をしている場合に使用するリポジトリーを無効化します。
サーバーのメニューの「アップデート」→「Repositories」を選択します。
サブスクリプション契約なしで使えるリポジトリー追加
「追加」ボタンを押下するとダイアログが表示されます。
No-Subscription
を選択肢してリポジトリーを追加します。
サブスクリプション契約用のリポジトリー無効化
https://enterprise.proxmox.com/debian/pve
リポジトリを選択して「disable」ボタンを押下してリポジトリーを無効化します。
作業結果
これでサブスクリプション契約していない場合もエラーにならずソフトウェア更新が出来るようになります。
時刻合わせ
サーバーの時刻合わせにはデフォルトでインストールされているChrony
を使います。
設定はサーバーのメニューからシェルにアクセスするかSSHでログインして作業します。
設定
設定ファイルは/etc/chrony/chrony.conf
なので、これをテキストエディターで編集します。
pool 2.debian.pool.ntp.org iburst
をコメント化server ntp.jst.mfeed.ad.jp iburst
を追加server ntp.nict.jp iburst
を追加
デーモン再起動
systemctl restart chronyd
動作確認
chronyc sources
で動作確認できます。
MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
^- ntp3.jst.mfeed.ad.jp 2 6 7 0 -1598us[-1499us] +/- 73ms
^* ntp-k1.nict.jp 1 6 7 0 -32us[ +67us] +/- 7798us
証明書
Web UIにアクセスするときに証明書に関する警告が出るのが気持ち悪いので証明書を導入します。
(実は家庭内サーバー用に証明書を用意しているのです(^^;)
サーバーのメニューから「システム」→「証明書」を選択し「カスタム証明書をアップロード」ボタンを押下します。
プライベートキーに証明書の秘密キーを、Certificate Chainに証明書チェインを入力(「From File」ボタンから各ファイルの内容を読み込んでもよい)してアップロードする。
一旦ブラウザーを終了してからアクセスすると証明書に関する警告が出なくなると思います。
おわりに
ウチのサーバーでインストール後に行った設定はこのような感じです。
Proxmox VE環境の設定自体は簡単だったように思えます。
今度はクラスターの構築に触れたいと思います。